RICE処置
RICE処置とは?
レスト・安静
アイシング
*時間による感覚の変化
@開始直後から数分間は強い冷却感が起こり、次第に感覚麻痺が起こる
@10~12分後に寒冷起因の血管拡張による血流増加が起こり、温かい感覚になる。
@その後3~5分で血管拡張期を過ぎると血管収縮期に入る。ここから深部の冷却効果が得られる。
1.冷たい⇒痛い(「ジーン」とする感覚)
2.暖かい(感覚的に熱く感じることもある)
3.チクチクする(針で突かれるような感覚)
4.触った感覚がなくなる(皮膚感覚の麻痺や麻酔をした感覚)
最初からチクチクしてしまい短い時間で中断してしまうような強い冷却(冷凍庫‐18℃から取り出したばかりの冷却材)は、皮膚表面だけの浅い冷却で終わってしまい、深部までその効果を浸透できないだけでなく、凍傷の原因にもなりかねません。もし冷えすぎるなら緩衝用に冷たく濡らしたタオルなどをあてるなど工夫して行いましょう。
アイスパックの作り方
*アイシングに適した氷は、表面に水滴が滴るような溶けかけの氷が最適! それは0度に近い状態であるから。
※表面に霜がついているような温度の低い状態の氷は、一度水で濡らすか、少し溶かしてから使う必要などがある。
~注意点~
*凍傷
冷却の種類、温度、時間、圧迫などの原因により皮膚障害、感覚障害、血行障害などが起きる。適切なアイシングなら1時間以内の継続するアイシングでも凍傷は、ほとんど起きない。
*アイシングが適応にならない人
冷却刺激によるアレルギー反応や循環障害を起こす人がいる。
*湿布
パッケージに「冷感」「温感」と表示されていますが、これは文字通り「冷たく感じる」ためにメントールなどの成分。「温かく感じる」ためにトウガラシ成分などが入っているために皮膚表面でそう感じているだけなので、冷却としては不十分です 。
*冷却の種類
①アイスノンのような保冷剤・・・表面に霜がついていることが多いので、霜を取るか、肌に直接ではなくタオルやアンダーラップなどの上から冷やす。
②コールドスプレー・・・表層部を冷やし、痛みを麻痺させるには効果的ですが、深部まで冷やすことは困難です。また近距離で長時間使用してしまい、凍傷をおこしてしまう場合があります。
③アイスタオル・・・冷たい水の中にタオルを浸しておいて使用します。冷却の持続時間を長くするには、タオルを交換しながら行うと有効です。
*氷がない場合は、コールド・スプレーを併用すると冷却温度を下げることができます。当てた濡れタオルの上に噴射し、凍る直前で中止しながら時間をあけて繰り返しましょう。
アイシングの是非
アイシングの最近の研究結果では必要ではないという論文も出ています。
スポーツ界では、アイシング効果は浸透してきましたが、以下の報告もある事を知っておいてほしいと思います。
神戸大学大学院保健学研究科の荒川高光准教授、千葉工業大学先進工学部の川西範明准教授らの研究で分かった。研究グループは重い筋損傷が起きた場合、回復を早めるために冷やさない選択肢があると指摘している。
コンプレッション・圧迫
~注意点~
*圧迫が強すぎると、血流を悪くしたり、神経を圧迫することがあるので、巻く強さを加減しましょう。
*患部の先が青くなったりシビレが出てきたら、いったん緩めて青みやシビレが取れてから再び圧迫します。
*圧迫している間は、つねに圧迫している部位の「先の手、足の指の色や感覚」をチェックしましょう。
圧迫部位から遠位の爪や皮膚を実際に押して、「色の戻り」がスッとならない時は、圧迫が強い可能性が高いのでやり直す必要がある。
エレベーション・挙上
*単純に心臓より高い位置に損傷部位をもっていく行為ですが、現実的にやる方は非常に稀であるが、心臓への還流を促進す上では意味のある事です。面倒くさらずに行うべき行為です。
PRICES処置
固定の目的は、受傷部周辺の筋肉がリラックスすることができよう、受傷部に十分な支持を与えること←テーピングや松葉杖、三角巾など
◆圧迫や安静と区別することが必要です。
◆痛みに対する防御反応は、損傷部周辺の筋の収縮やけいれんを起こして損傷部位を安定させ、痛みからの逃避やさらなる損傷を防ごうとするものですが、これは更に筋肉の緊張を引き起こし、それによって痛みが増すという悪循環を繰り返すことになります。
◆したがって、早期の固定は筋肉の緊張を和らげ、移動の際の痛みも軽減することができます。
近しい地域:新川、中原、上連雀、下連雀、牟礼、北野、大沢、深大寺北、深大寺東
無料駐車場ありますので、世田谷、杉並地域からも多くの方がお越しになられています。
明大前、八幡山、国領、府中、八王子